【パリ=小森敦司】温室効果ガス排出削減のための米国主導の主要排出国会議で米政府代表団は当地で17日、ブッシュ大統領が前日に発表した「2025年までに米国の温室効果ガスの排出量の伸びをゼロにする」との目標を説明した。参加国からは「目標値が小さすぎる」などと批判的な意見が表明されたという。
参加者によると、批判のほか、米国の真意を尋ねる声も複数出たという。日本政府関係者の一人も、個人的な思いとして「意欲がなさすぎる」と語った。
これに関連し、ドイツのガブリエル環境相は17日、「先進国に(ゼロではなく)削減の目標を課すことなしに、気候変動は止められない」との声明を発表。会議に参加している南アフリカも「米議会に出されている多くの法案より発表は貧弱で失望する。時計の針を後ろに回そうとしている」とのコメントを出した。
米代表団は北海道洞爺湖サミット最終日の7月9日に首脳級によるこの会議を開く考えを明らかにし、「今回の提案に理解を求めたい」としている。コノートン環境評議会議長は記者団に対し、「それぞれの分野で積み上げた前向きな目標だ」と説明。別の米政府高官も「各国の経済や環境に応じて、異なった目標があっていい」と述べた。