【ニューデリー=小暮哲夫、ワシントン=鵜飼啓】インド・ダラムサラのチベット亡命政府は2日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の特使2人が中国指導部との非公式対話のため3日に中国入りすると発表した。派遣されるのは、過去の対話で特使を務めたロディ・ギャリ氏とケルサン・ギャルツェン氏。ダライ・ラマ側近は「1、2日程度の滞在になる。場所は明らかにできない」と語った。AP通信によると特使はすでに香港に着いている。
中国とダライ・ラマ特使との対話は02年に始まり、07年7月まで6回開かれている。
亡命政府は声明で「緊急議題としてチベット人地域の危機的状況を取り上げる。中国当局の事態の対処へのダライ・ラマの深い懸念と、この地域に平和をもたらすための提案を伝える。双方が満足できる形で問題を解決するため、対話をどのように進めていくかを話し合う」としている。
これに先立ちブッシュ米大統領は1日、米・アジア関係の記念式典で「中国政府がダライ・ラマの特使と会談する意向を示したことを歓迎する」と言及。「チベット人の深く、正当な懸念にしっかりと対処する実質的な対話とすることが重要だ」と中国に注文をつけた。