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ミャンマー、コメ不足の恐れ サイクロンで産地壊滅

2008年05月09日08時16分

 【バンコク=山本大輔】約2万3千人が犠牲になったミャンマー(ビルマ)のサイクロン被害は、同国有数のコメ産地である西部エヤワディ管区のデルタ地帯を高波が襲ったことから、コメの収穫量に深刻な影響を及ぼす可能性が出てきた。コメ価格は既に平年の2倍となっており、軍事政権は備蓄米を放出するなどして対応に追われている。

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サイクロンの多数の犠牲者が出たミャンマーのヤンゴン川一帯=7日、ロイター。周辺は大河イラワジ川の三角州地帯で、同国有数の米作地帯となっている

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 水田は海水につかったままの状態。軍政筋によると、人口約650万人の最大都市ヤンゴン市民が消費するコメのほとんどがエヤワディ管区で生産されており、ヤンゴンに供給するコメが足りなくなるおそれが出てきたため、軍政は他管区・州からの供給を増やすことを検討し始めた。

 ヤンゴンで6日に営業を再開した商店主は「エヤワディで収穫ができなくなると、数カ月後にはコメ不足が生じる可能性がある」と話す。

 軍政は6日に緊急会見を開き、十分な備蓄米があると強調し、国民の不安を鎮めるのに躍起になっている。昨年9月の僧侶らによる反政府デモが燃料費の値上げに端を発したこともあり、主食のコメが不足して価格が急騰すると暴動などを引き起こしかねないと懸念する。

 07年の同国のコメ生産量は年間約3千万トン。ほとんどが国内消費。世界のコメ市場に与える影響は小さいとみられるが、全生産量の6割がデルタ地帯に依存している。同地帯が壊滅状態となったことで、国連食糧農業機関(FAO)の専門家も「将来、深刻なコメ不足を引き起こす可能性がある」と話している。

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