【ローマ=石田博士】イタリアのベルルスコーニ元首相(76)が所有する企業「メディアセット」の巨額税金詐欺事件の控訴審で、ミラノ高裁は8日、元首相に対する禁錮4年と公職禁止5年の一審判決を支持した。
昨年10月の一審判決は、米映画をテレビ放映する権利の購入費用を虚偽申告することで730万ユーロ(約9億5千万円)の税金を免れたと認めた。さらに詐欺の枠組みをつくったのが元首相だと認定している。
ベルルスコーニ氏は判決前にメディアセット系の民放局に出演し、無罪を主張していた。弁護人は「裁判官は偏見に満ちている」と判決を批判。最高裁に上告する方針だ。イタリアは三審制で、刑が確定するまでは収監されない。
ベルルスコーニ氏は中道右派「自由の国民」党首を務める。中道左派・民主党との「大連立」によるレッタ内閣に入閣はしていないが、側近が副首相に就くなど、政界に大きな影響力を持つ。ただ国会での選挙制度改革論議では、有罪判決を受けた人の立候補禁止などが検討されている。また元首相が被告である少女買春事件も、間もなく一審判決が出る見通しだ。
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朝日新聞国際報道部