2009年5月22日17時24分
「吸血鬼ドラキュラの城」として知られるルーマニアのブラン城=ロイター
【ウィーン=玉川透】「吸血鬼ドラキュラの城」で世界的に知られるルーマニア・トランシルバニア地方のブラン城が6月から、中世の世界を体験できる「学校」に生まれ変わる。今月、城の管理権を政府から取り戻した持ち主側に「ドラキュラ色をぬぐい去りたい」との意向が強く、イメージが変わりそうだ。
ブラン城は14世紀の建築とされ、ドラキュラ伝説のモデルとなったブラド公ゆかりの城として一躍有名になった。第2次大戦後、城は共産党政権に没収されたが、06年5月にかつての持ち主である元王家の子孫に返還。だが、すでに年間40万人を超える観光名所となっていることもあり、返還後も3年間は政府管理下で一般公開されてきた。
現地からの報道によると、城の管理権は今月18日をもって完全に持ち主側に移行。持ち主の弁護士によると、今後は「中世の学校」と銘打って、訪れた子供たちが中世の歴史やイコン(聖像画)などの文化を学び、アーチェリーやフェンシングなど中世の武術を体験できる特別プログラムを開く計画という。
一方、ドラキュラについて持ち主側は「一切関係ない」と冷ややか。弁護士も「今後はドラキュラと城を結びつけた宣伝行為はなくなるだろう」と話しているという。