【パリ=稲田信司】フランス大統領府が保有する高級ワインやシャンパンなどが5月30、31両日、競売にかけられた。緊縮財政によって不足したワイン購入費を捻出するための苦肉の策。2日間の売り上げは計71万8800ユーロ(約9400万円)にのぼり、目標の25万ユーロを大幅に上回った。
各国要人を迎える夕食会でワインが欠かせず、毎年約15万ユーロ分のワインを仕入れている。競売で得た収益で廉価なワインを新たに購入し、残金は国庫に戻すという。
今回売られたのは、大統領府が保有するワインの1割にあたる約1200本。AFP通信によると、ボルドー地方の高級ワイン「シャトー・ペトリュス」(1990年産)が予想の3倍を超える7625ユーロの最高値で競り落とされた。初日には同じ銘柄を中国・上海のワイン輸入業者が買ったと伝えられた。
大統領府が貯蔵庫を設けたのは47年。大量のワインの放出は今回が初めてだった。
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朝日新聞国際報道部