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【石原孝】開催中の第5回アフリカ開発会議(TICAD5)で若者の声を届けようと、日本とアフリカ各国の学生計約150人が政策提言をまとめた。中心的役割を担い、会議にも参加するのが慶応大学4年の前田実咲さん(21)だ。
特集・アフリカはいま前田さんは大学2年の約4カ月間、NGOのインターンとして、ケニアにある数十万人が暮らす難民キャンプなどで過ごした。そこで見たのは、着の身着のまま隣国から逃れて来た人がいる一方で、仕事も地位もある難民の別の姿だった。
「一言で難民と言っても生活状況が全く違った。多くの難民が援助の意思決定の場にいないことにも疑問がわいた」。帰国後、国際協力機構(JICA)が開発会議に向けて提言をまとめる学生を募っていることを知り、東日本の実行委員長に就いた。
今年3月に11日間にわたって開いた学生サミットには、18歳から35歳の日本人学生とウガンダやナイジェリアなどアフリカ15カ国の留学生らが参加。雇用や教育、交流など六つの課題について寝食を共にして議論し、失業率の高いアフリカの若者の人材育成や学生同士による交流の促進、平和教育の重要性などを英語で提言にした。
「アフリカの発展のためには、未来を担う若者の参画が不可欠。会社に属さない学生だからこそ言える理想をぶつけたかった」と前田さんは笑みをみせた。
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朝日新聞国際報道部