2011年6月13日22時38分
南シナ海の領有権を中国と争っているベトナムで12日、反中デモがあった。同国では5日にも同種のデモが起きており、2週連続。共産党独裁の下でデモを規制しているベトナムでは異例の頻度だ。政府はデモを容認しているとみられるが、規模が拡大することへの警戒心もうかがえる。
首都ハノイの中国大使館前で約50人、南部ホーチミンの中国総領事館付近でも数百人が集まった。南シナ海のスプラトリー(南沙)、パラセル(西沙)両諸島の領有権を主張し、「中国の侵略に反対」「打倒中国」などと叫んだ。ハノイでは学者や詩人、映画監督ら著名人も参加。中心部を行進し大使館前で約30分間抗議した後、警官らに促されて解散した。
ベトナム政府は、反体制的な言論が広がることを警戒し、インターネットを検閲している。フェイスブック利用は規制され、反体制的と指摘されたサイトの取り締まりもある。だが、デモ参加者らはネット上で呼びかけあって集まった。参加者への強制的な取り締まりもなく、政府の容認姿勢の表れと見られる。