【カイロ=川上泰徳】エジプトでイスラム系のムルシ大統領に反対する大規模デモが続く中、軍が1日午後、大統領と反政権の双方に「48時間以内に合意を目指せ」と求める声明を出した。合意できない場合は「軍が全国民が参加するロードマップ(行程表)を宣言する」としている。
声明は軍が実質的に政治的危機の収拾の主導権を握ろうとする意思を示したものだ。軍は昨年6月に民主的な選挙でムルシ大統領が就任し、実権を移譲して以来、政治的な中立を表明していた。また、ロイター通信によると、閣僚5人が辞任を表明した。
軍の声明は全政治勢力に「国民の要求を実現せよ」と求めている。反政権派は国民の要求として「大統領辞任」を求め、政権との合意が成立する可能性は薄い。エジプト最大のイスラム政治組織ムスリム同胞団を支持母体とするムルシ大統領が辞任を受け入れることもあり得ず、48時間以内の合意は困難とみられる。
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朝日新聞国際報道部