【ウィーン=喜田尚】国際原子力機関(IAEA)は1日、核物質の紛失や盗難を防ぐ核セキュリティー強化について初の閣僚級会議を開いた。会議は核テロの脅威に備える重要性を強調し、改正された「核物質防護条約」の批准を各国に促す閣僚宣言を採択した。
天野事務局長は冒頭の演説で「これまでに核のテロは起きていないが、だからといって安全が保たれていると思い込むのは誤りだ」と話し、2年前に旧ソ連のモルドバで高濃度の濃縮ウランを所持する密売人がおとり捜査で摘発された例をあげた。
核セキュリティーをめぐっては、オバマ米大統領の呼びかけで2010年から2度、主要国中心の核保安サミットが開かれた。今回のIAEAの閣僚会議開催は、核テロ対策への取り組みを159の加盟国全体で共有するのが目的だ。
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朝日新聞国際報道部