【ローマ=石田博士】マネーロンダリング(資金洗浄)とのかかわりが指摘されてきたバチカン銀行で、幹部2人が1日、辞任に追い込まれた。フランシスコ法王が経営の透明化に乗り出す中、事実上の更迭とみられる。
バチカン銀行は、ローマ・カトリック教会の資産を管理・運用する「宗教事業協会」の通称だ。辞任したのは、チプリアニ事務局長と副局長。
背景として指摘されているのが、法王庁の財務部門の上級会計士だったスカラーノ司祭の逮捕だ。現金4千万ユーロ(約52億円)を無申告でスイスからイタリアに運ぼうとしたとして、6月28日にイタリアの捜査当局に逮捕された。資金洗浄の疑いがある。AP通信によると、スカラーノ司祭が資金を移動させる際、チプリアニ事務局長と頻繁に連絡を取っていたことが盗聴捜査で判明したという。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部