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国連総長がミャンマー訪問 スー・チーさん解放働きかけ

2009年7月3日8時31分

 【シンガポール=松下佳世】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が3日から、2日間の日程でミャンマー(ビルマ)を訪問する。刑事訴追されて勾留(こうりゅう)中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの解放を軍事政権に働きかけるのが主な目的だが、軍政はかたくなな姿勢をとり続けており、具体的な成果を上げられるかは不透明だ。

 国連によると、就任後2度目となる訪問は潘氏の要望で実現したが、時期は軍政側の意向も踏まえた。3日に首都ネピドーで軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長と会談し、スー・チーさんを含む全政治犯の釈放▽軍政と野党との対話の即時再開▽透明で民主的な総選挙を可能にする環境づくりの3点を訴える。現時点で正式な許可が下りていないスー・チーさんとの面会についてもその場で交渉するという。

 サイクロン直後の昨年5月の初訪問で、潘氏は軍政に人道支援要員の受け入れ拡大を認めさせたが、政治課題には一切踏み込めず、国際社会の失望を招いた。このため今回は、スー・チーさんへの訴追取り下げや釈放につながる何らかの言質を取り付けたい考えとみられる。

 しかし、軍政側には潘氏の訪問受け入れ自体を国際社会の批判をかわす材料にする狙いがあると指摘されている。潘氏は2日夜、一部同行記者に「非常に難しい任務だ。不確実な状況下の訪問だが全力を尽くすしかない」と語った。

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