【サンパウロ=岩田誠司】米政府による極秘の情報収集を告発し、訴追された米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者の亡命劇を巡り、南米諸国が翻弄(ほんろう)されている。
ボリビアのチョケワンカ外相が2日、緊急会見を開いて明らかにしたところによると、同国のモラレス大統領が乗ったモスクワ発の政府専用機が一時、欧州で着陸できない事態になった。燃料補給を予定していたポルトガルに急きょ着陸を拒否された上、フランスにも領空通過を拒否され、最終的にウィーンに着陸したという。元職員が同乗しているとのうわさが流れたことが原因とみられる。
モラレス氏は国際会議でモスクワを訪れており、現地で元職員に会ったといううわさも流れたが、ウィーンの空港でこれを否定した。チョケワンカ外相は「我が国を傷つける悪意あるうそ」と厳しく批判。「大統領が命の危険にさらされた」と主張した。
一方、エクアドルのコレア大統領はこの日の英ガーディアン紙電子版の記事で、元職員の亡命劇に同国の駐英領事が関わっていたとの指摘について「我々が知らぬうちに許可なくやったこと」と弁明し、領事を処分する意向を示した。
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朝日新聞国際報道部