【ソウル=中野晃】韓国で1976年、軍事独裁の朴正熙(パクチョンヒ)政権(当時)の転覆をはかったとして投獄された故・金大中(キムデジュン)元大統領ら民主化運動の指導者ら15人(うち生存者6人)に対する再審で、ソウル高裁は3日、37年ぶりに全員に無罪の判決を言い渡した。
判決によると、金氏らは76年3月にソウルの明洞聖堂で「民主救国宣言」を発表。朴大統領が出した国の秩序維持のための緊急措置に反したとして摘発され、金氏は懲役5年の判決を受けて投獄された。
ソウル高裁は、朴大統領の緊急措置について「国民の自由や権利を過度に制限するものであり、違憲で無効だった」と結論づけた。
金氏は大勢の市民の犠牲者が出た80年の光州事件に関し、内乱陰謀罪などで死刑判決も受けたが、日米などの救命運動で全斗煥(チョンドゥファン)政権が減刑、赦免した。この件では2004年に再審無罪となった。金氏は09年に85歳で死去した。
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朝日新聞国際報道部