2009年7月4日13時49分
【ネピドー(ミャンマー中部)=松下佳世】ミャンマー(ビルマ)を訪問中の国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は4日、首都ネピドーで軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長と、前日に引き続き2回目の会談に臨んだ。潘氏が、刑事訴追されて勾留(こうりゅう)中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんとの面会を改めて求めたのに対し、議長はこれを拒否した。その理由について、タン・シュエ議長は、裁判中に国際社会の圧力を受けたとの印象を与えたくない、と説明したという。
潘氏側は、スー・チーさんとの面会を今回の訪問の「最低限の成果」にしたい考えだったが、これも実現できなかったことで、国連外交への失望や批判が高まりそうだ。
潘氏は同行記者団に対し「大変失望している」と語った。
潘氏は3日の会談でスー・チーさんとの面会や、スー・チーさんを含む全政治犯の解放を求めたが、議長は即答を避けた。その後、潘氏側の要請に応じ、3日夜になってタン・シュエ議長が4日の再会談を受け入れていた。
再会談の受け入れで、国連側には軍政側の譲歩への期待が高まっていた。最低でも面会を実現し、スー・チーさんと軍政との直接対話や解放に向けた足がかりとしたい考えだった。
一方の軍政側は、国際社会からの批判への拒絶を明確にした形だ。