エジプトのムルシ大統領が、軍によって排除された。憲法も停止した。ムルシ氏の退陣を求めてきた民衆は歓喜の声を上げたが、ムルシ氏支持派は反発を強めている。同国初の民主的な大統領選挙から1年。「アラブの春」で手に入れた民主主義はどこへ向かうのか。
【カイロ=山尾有紀恵】ムルシ氏の退陣を求め数万人が集まっていたカイロ中心部のタハリール広場では、「排除」の報道が広まると、人々がエジプト国旗を振りながら大きな歓声を上げ、花火を打ち上げた。
歓喜に沸くデモ隊に応えるかのように、軍のヘリコプターが突如、広場上空に飛来し、広場を埋め尽くしたデモ隊の上をゆっくりと旋回した。デモ隊から「軍と民衆は一つだ!」「エジプトは私たちの国だ!」とシュプレヒコールが上がった。
参加者のアムル・ファドルさん(38)は「軍ならやってくれると思っていた。ムルシのせいで電気もガスも水道も料金が上がって、もう耐えられなかった」と語った。
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朝日新聞国際報道部