【貫洞欣寛】エジプトにおいて軍は、1952年のナセル中佐率いるクーデターで王政を覆して以来、国家機構の中心に座り続けてきた。初代ナギブ大統領以来、ナセル、サダト、ムバラクの歴代軍人大統領を輩出。各県知事(任命制)をはじめとする主要ポストには軍高官が天下りを繰り返してきた。
ムバラク政権の崩壊時には、元空軍司令官のムバラク氏を見限って軍が全権を掌握するかたちを取り、実権を維持。初の民選文民大統領となるムルシ政権が発足すると、新憲法の制定時に軍に対する大統領の権限を弱め、外部の干渉を防ごうとした。
イスラエルとの4度の戦争での兵役などを通じ、軍務経験を持つ市民は多い。軍関連産業の裾野は広く、1千万人が職を得ているとの試算もあり、エジプト社会での存在感は絶大だ。
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朝日新聞国際報道部