【北京=奥寺淳】昨年9月に中国で起きた反日デモで、日本車に乗った中国人男性の頭を凶器で殴ったとして、中国陝西省西安の裁判所は5日、出稼ぎ労働者だった蔡洋被告(22)に対し、故意傷害などの罪で懲役10年の判決を言い渡した。地元メディアなどが伝えた。
反日デモは、日本が尖閣諸島を国有化したことをきっかけに中国全土で発生。西安では1万人以上のデモ隊の一部が暴徒化した。
判決によれば、蔡被告は同月15日、西安市内でトヨタ・カローラを襲撃。盗んだバイク用の鉄製U字形ロックで、持ち主の中国人男性の頭部を何度も殴ったという。男性は体に障害が残り、判決は蔡被告に約25万8千元(約425万円)の賠償も命じた。
蔡被告は幼いころから抗日ドラマを見て育った。両親は、事件の後に朝日新聞に対し、「学校では日本人は悪いと教わり、反日感情を持つなと言うのが酷だ」と主張。事件の背景には愛国教育などの社会問題があると話していた。
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朝日新聞国際報道部