【カイロ=北川学、神田大介】エジプトの首都カイロ郊外の軍施設近くで8日未明(日本時間同日午前)、ムルシ前大統領を支持する「ムスリム同胞団」のデモ隊に軍や治安部隊などが発砲した。救急当局は少なくとも51人が死亡、435人が負傷したと明らかにした。同胞団は「軍や治安部隊による虐殺だ」と非難する声明を出した。
2011年2月のエジプト革命以来、軍とデモ隊の衝突で最大規模の犠牲が出たことになり、エジプト情勢のさらなる混乱は必至だ。マンスール暫定大統領は「犠牲者に哀悼の意を表する」とし、調査委員会の設置を指示した。
同胞団の声明によると、カイロ郊外ナスルシティーにある大統領警護隊本部前で、イスラム教の早朝の礼拝中だったデモ参加者に対し、兵士が発砲したという。周辺では大統領解任に抗議するムルシ派が座り込みを続けていた。複数の目撃者は朝日新聞の取材に「軍側が先に発砲した」と証言した。
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朝日新聞国際報道部