【ハノイ=佐々木学】骨がもろくなり、すぐに折れる難病と闘い、車椅子の生活を送りながら、力強い歌声で人々を魅了する女子高校生が、ベトナムで共感を呼んでいる。
グエン・フン・アインさん(16)。ハノイ市の高校2年生だ。2万人に1人と言われる先天性の難病「骨形成不全症」で、これまでに30回以上骨折を繰り返した。
背が伸びず、8歳から車椅子の生活に。「人と違うことが悪いことのように思え、悲しくなった」。でも、どこへ行くにも付き添ってくれた両親の支えで「体が弱いことは問題ではない。私の本当の価値を見つけよう」と思えるようになった。骨折の回数を数えることはやめ、音楽を聴き、歌うことを楽しんだ。
転機は昨年2月。友人らのすすめで、一般の視聴者が歌や踊りを競うテレビ番組に出演した。曲目は米国の歌姫マイリー・サイラスの「レッツダンス」。静かなイントロの発声で会場がどよめき、やがて総立ちになった。審査員らは「最高」「君は人々に幸福な瞬間を運ぶために生まれてきた」と絶賛した。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部