【ヨハネスブルク=杉山正】南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(94)の容体を巡って、情報が交錯している。入院の長期化に伴い家族間のトラブルも表面化しており、その影響も背景にあるようだ。マンデラ氏は18日、95歳の誕生日を迎える。
マンデラ氏は先月8日に肺の感染症のため首都プレトリアの病院に入院した。大統領府は同23日、危篤状態と発表したが、その後は「重篤だが安定している」との発表を繰り返している。今月10日夜に見舞いに訪れたズマ大統領は、医師団から説明を受けた内容として「治療によく反応している」との声明を出した。
一方、マンデラ氏が死去した場合の埋葬地をめぐって、孫や娘などの間で意見が食い違い、法廷闘争に発展。娘らが先月末に提出した法廷資料には「(マンデラ氏は)継続的な植物状態にある。医師団が生命維持装置を停止することを家族に勧めた」と記載された。危機的な状況を示すことで、裁判を有利にしようとした思惑も指摘されている。これに対し、大統領府は4日、植物状態を否定する声明を出した。
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朝日新聞国際報道部