【北京=林望】中国の習近平(シーチンピン)国家主席が11日、約30年前に党幹部として初めて赴任した河北省の農村を訪れ、「党が若さを保つには、赤ん坊のような心を忘れぬことだ」と、腐敗で揺らぐ党の信頼回復に取り組む姿勢をアピールした。
国営中央テレビが公式ブログで伝えた。習氏は1982年から3年間、同省正定県の幹部を務めた。習氏は集まった同県の住民に「懐かしい場所だ。当時は自転車で皆さんに会いに来た」とあいさつ。「風紀の問題は党の存亡にかかわる。共産党が政権をとって60年余りになるが、常に風紀を粛正し純潔さを保たなければならない」と述べ、「人民に奉仕することが我々の目標だ」と強調した。
党幹部に腐敗が広がり、特権階級化している現実を戒める「大衆路線教育」キャンペーンの一環。習氏は最近、共産党が政権を担う理由を思い起こさせるように、抗日戦争などの苦難を経て政権を打ち立てた毛沢東の言葉を多用している。この日も政権を奪う前の共産党が拠点を置いた同省内の農村を訪れ、「(党員は)おごったり浮かれたりしてはならない」とする毛の言葉を披露した。
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朝日新聞国際報道部