【カイロ=北川学】ムルシ前大統領を軟禁したエジプト軍に対し、釈放を求める国際的な圧力が強まっている。ムルシ氏の居場所は明らかにされておらず、支持者たちは13日も抗議デモを継続した。
ドイツ外務省の報道官は12日、「ムルシ氏に科されている制限が解除されることを求める。中立の国際組織との面会を認めるべきだ」と語り、エジプト軍を批判した。これに呼応し、米国務省のサキ報道官も同日、「我々も同意する」と述べ、米政府として初めてムルシ氏の釈放を求める考えを示した。
ムルシ氏は3日のクーデター以降、軟禁状態に置かれている。エジプト外務省報道官は10日、民放テレビで「ムルシ氏は安全な場所で丁重に保護されている」と発言。検察当局は13日、ムルシ氏に対し、デモ扇動などで告発が出ていることを明らかにした。
ムルシ派のイスラム政治組織「ムスリム同胞団」は、ムルシ氏が首都カイロ郊外の大統領警護隊に軟禁されていると疑う。郊外ナセルシティーや警護隊の周囲では、連日のように数万人が集まり、釈放を求めるデモを続けている。
軍は13日未明、デモ隊の上空から「平和的な抗議行動の権利は保障するが、政府や軍の施設には近づかないように」と呼びかけるビラを投下し、自制を求めた。
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朝日新聞国際報道部