【カイロ=川上泰徳】イスラム教のラマダン(断食月)が10日に始まって以来、イラクでシーア派とスンニ派間の爆弾テロや、治安部隊への襲撃などが相次いでいる。イラク国民通信(NINA)によると、14日夕にもイラク南部のシーア派地域のモスクや市場で爆弾テロが続き、計31人が死亡した。14日までに死者は200人を超えている。
これまでにも、10日夕にはバグダッド北西のアンバル州の軍検問所が武装集団に襲撃され、断食明けの食事をとっていた兵士14人が殺害されるなど、11日にかけて全土で計96人が死亡。12日には断食明けの食事の後でにぎわう北部キルクークのカフェで自爆テロがあり、38人が死亡するなど計84人。13日にもバグダッド市内と南郊のスンニ派のモスク2カ所で爆弾テロがあって計21人、全土で46人が死亡している。
いずれも犯行声明はないが、イラクに拠点を持つイスラム教スンニ派の国際テロ組織アルカイダと、シーア派の民兵の関わりが疑われている。ラマダンはイスラム教の聖なる月として宗教心が高まる月でもあり、さらに宗派間の暴力が激化しかねない。
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朝日新聞国際報道部