【ユジノサハリンスク=西村大輔】ロシア極東サハリン州の州都ユジノサハリンスク市で、日本統治時代に建てられた歴史的建築物「サハリン州郷土博物館」が15日、美しくライトアップされた。市内で日本料理店を経営する札幌出身の宮西豊さん(79)が約600万円の私財を投じて実現した。
サハリン南部が日本統治下にあった1937年、「樺太庁博物館」として開館。近代ビルに和風の屋根を組み合わせた当時流行の「帝冠様式」だ。よく手入れされ、市民に愛される博物館を見て「日本の建物をロシア人が大事に保存してくれる。恩返しがしたい」と考えた宮西さんが、2年がかりで準備した。
点灯式で建物がライトに照らされると、76年前の面影をほうふつとさせる幻想的な姿が浮かび上がった。
宮西さんは91年にサハリンに移り、ホテル経営を経て日本料理店を営む。孤児院や病院の整備などの社会貢献が認められ、5年前に名誉市民に選ばれた。「多くの若いカップルが博物館の前で結婚記念撮影をしている。今後は夜景も楽しんでほしい」
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朝日新聞国際報道部