【ニューヨーク=春日芳晃】国連安全保障理事会は16日、泥沼の内戦が続くシリアの人道状況をめぐる公式協議を開き、1カ月間の死者は5千人以上、国外へ逃れる難民は1日約6千人に上ることが国連の人道問題担当幹部から報告された。グテレス難民高等弁務官は「これほど恐ろしいペースで難民が出るのは(100万人近くが犠牲になった1994年の)ルワンダ大虐殺以来」と指摘した。
グテレス氏によると、内戦以来、シリアを逃れて難民登録された人々は約180万人に達し、その約3分の2は今年に入ってからで、レバノン、トルコ、ヨルダン、イラク、エジプトなどの近隣諸国が受け入れている。難民数は、約200万人がコンゴなどに逃げたルワンダ虐殺に迫る多さとなっている。
また、シモノビッチ事務次長補は、11年3月から今年4月までの内戦による死者約9万3千人の中には、「6500人以上の子どもたちを含む」と報告した。
エイモス事務次長は「国際社会は今、シリアという国家だけでなく、そこで暮らす国民も崩壊していくのを目撃している」と警告、事態解決へ向けた行動を取るよう全理事国に訴えた。
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朝日新聞国際報道部