英日曜大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(廃刊)の盗聴事件で、ロンドン警視庁のポール・スティーブンソン警視総監(57)は17日、盗聴関与の疑いで逮捕された同紙元副編集長を広報担当顧問に起用していたことなどへの批判をうけ、辞任した。
英メディアによると、スティーブンソン氏は2009年秋から約1年、14日に逮捕された同紙元副編集長のニール・ウォリス容疑者を約1千ポンド(13万円)の日当で雇用。17日には、元副編集長が経営に関わる温浴施設に約1カ月間、療養目的で無料で宿泊していたことを英各紙に暴露された。
同庁に対しては、盗聴疑惑が再三報じられてもニューズ紙への捜査を再開しなかったことへの批判や、情報提供の見返りに警察官が同紙側から賄賂を受け取った疑惑が噴出。09年に再捜査をしないことを決めた警視監の一人も18日、辞任表明に追い込まれた。(ロンドン=伊東和貴)