【カイロ=山尾有紀恵】ムルシ前大統領支持派のデモが続くエジプトの首都カイロ郊外ナスルシティーで、26日深夜から27日朝にかけ、警察の治安部隊がデモ隊を攻撃し、国営中東通信によると75人が死亡、1千人が負傷した。暫定政府側が武力でムルシ派の排除に踏み切ったのは初めてで、今月3日のクーデター後で最大の惨事となった。暫定政府は48時間以内にデモ隊を強制排除すると警告しており、混乱が続くエジプト情勢は重大な局面を迎えた。
衛星放送アルジャジーラは野戦病院の医師の話として、120人が死亡、4500人が負傷したとしており、死者は100人を超える可能性もある。
目撃者の証言によると、攻撃が始まったのは26日午後11時ごろ。デモの拠点の周辺にある軍施設前の幹線道路を埋め尽くしていたデモ隊に対し、治安部隊が催涙弾や散弾銃を発砲し始め、軍は照明弾を発射するなどして援護したという。AFP通信によると、警察側は実弾の使用を否定している。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部