中国新疆ウイグル自治区西部のカシュガルで7月30日と31日、相次いで何者かが市民に刃物で襲いかかる事件があり、これまでに計10人が殺害され、30人以上がけがをした。国営新華社通信などが伝えた。ウイグル族が漢族を襲ったとの情報もある。多数の武装警官が出動して犯人を射殺するなど、厳戒態勢が敷かれているという。
30日午後11時45分ごろ、カシュガルの飲食店街近くで2人組が信号待ちのトラックを襲撃し、運転手を殺害。トラックを奪って人ごみに突進した後、車を降りて刃物で路上の6人を殺害し、28人にけがを負わせた。犯人の1人は現場で民衆ともみ合いになった際に死亡、残る1人は捕らえられた。
香港の人権団体、中国人権民主化運動情報センターは、被害者の関係者の話として、死亡したのはいずれも漢族と伝えた。犯人はウイグル族だったとの目撃者情報がある。カシュガルは住民の約8割がウイグル族だが、現場周辺は新疆以外から来た漢族の出稼ぎ労働者が多い場所とされる。
同センターは、7月18日に同自治区ホータンで起きた警察署襲撃事件で射殺された犯人の多くが、カシュガル出身のウイグル族だったことから、報復の可能性もあると伝えた。
新華社によると31日午後4時半ごろには、カシュガル中心部の歩行者天国で刃物を持った12人が市民を襲撃。警察官1人を含む3人が死亡、けが人も10人近くにのぼるとみられる。警察は犯人4人を射殺し、4人を拘束。残る4人は逃走したという。