【ソウル=中野晃】朝鮮戦争(1950〜53)で生き別れた離散家族をめぐり、韓国の大法院(最高裁)が、巨額の遺産を残した韓国の医師と、北朝鮮の遺族との親子関係を認める初の判決を出した。北の家族にも南の遺産相続の道が開けた形だが、現実に受け取るのは困難な模様だ。
判決や代理人の弁護士によると、朝鮮戦争時、北朝鮮で医師をしていた男性が長女を連れて韓国に一時避難した。北朝鮮には妻と4人の子どもがいたが、分断で戻れなくなり、休戦後はソウルで病院を運営。新たな家庭ももち、数十億ウォン(数億円)単位の遺産を残して87年に亡くなった。
長女はその後、北朝鮮で4人の弟妹が生存していることを知り、訪朝した関係者らの協力を得て、4人のつめや髪の毛を入手。DNA検査の結果などを裁判所に証拠として出し、法的に親子関係が認められた。
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朝日新聞国際報道部