【モスクワ=関根和弘】米政府による情報収集活動を暴露して訴追された米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン容疑者(30)が1日、ロシアへの政治亡命を認められ、正式に同国に入国した。身柄引き渡しを求めている米国とロシアの関係が緊張するのは必至だ。
ノーボスチ通信などによると、モスクワ・シェレメチェボ空港に滞在を続けていたスノーデン氏に弁護士が面会、1年間の亡命を認めるロシア連邦移民局の関係書類をスノーデン氏に手渡した。
亡命期間は7月31日から来年7月31日という。弁護士は、スノーデン氏がタクシーに乗って空港を立ち去るのを見送ったとし、「行き先は予想できるが、安全上の問題から言えない」と話した。
一時亡命の間、スノーデン氏はロシア国内を自由に動けるほか、滞在先についても自ら部屋を借りることができる。
元職員は6月23日に香港からモスクワに到着、南米に亡命する予定だった。しかし、米政府がパスポートを失効させたため、空港のトランジット(乗り継ぎ)ゾーンに滞在を余儀なくされ、ロシアに一時的な亡命を申請した。プーチン大統領は、スノーデン氏が米国に損害を与えるような活動をやめれば亡命を受け入れることを表明。一方で、米国への身柄引き渡しについては拒否している。
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朝日新聞国際報道部