韓国軍などによると、朝鮮半島西側の黄海で10日午後1時ごろと午後8時前の2度にわたり、北朝鮮軍が海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に向けて砲撃し、韓国軍も応射した。NLL付近に向けた砲撃は、昨年11月の韓国・大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃以来。今回の砲撃による被害は伝えられていない。
北朝鮮軍は、16日から韓国で始まる米韓合同軍事演習の中止を求めていた。砲撃は米韓両軍を牽制(けんせい)すると同時に、核問題をめぐる6者協議の再開に向けた動きが始まるなか、強硬派の軍が自らの存在をアピールした可能性もある。
最初の砲撃当時、北朝鮮軍は陸上に配備した海岸砲の射撃演習中で、韓国軍は北朝鮮黄海南道南端の竜媒島(リョンメド)付近で3発の砲声を確認。少なくとも1発が、大延坪島から約8キロ離れたNLL付近に着弾した。韓国軍は午後1時25分ごろに警告した後、同2時ごろにK9自走砲3発をNLL付近に向けて応射した。