ベルリンを28年間にわたって分割し、冷戦の象徴とされた「ベルリンの壁」の建設開始から50年となる13日、ドイツ各地で民族分断の悲劇と自由の尊さを思い起こす式典が開かれた。ドイツ統一から20年以上たち、記憶の風化も進む中、壁の歴史と教訓を記憶にとどめる責任が語られた。
壁の一部が残されているベルナウアー通りで開かれた中央式典には、メルケル首相やウルフ大統領が参列。ウルフ大統領は分断の歴史を振り返り、「ようやく手に入れた自由を尊び、守ろう」と呼びかけた。
ボーベライト市長も「記憶を次世代に引き継ぎ、このような不正が二度と起きないようにすることが我々の責任だ」と語った。市内では正午に教会が鐘を鳴らし、バスなどの公共交通機関も一時停止。多くの市民が立ち止まり、壁の犠牲者に思いを寄せた。