ミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが14日、最大都市ヤンゴンから北に約80キロのバゴーを訪れて演説し、今後も政治活動にかかわっていく意向を表明した。ヤンゴン以外での政治活動は、昨年11月の自宅軟禁解除後初めて。
スー・チーさんは、自身が率いる国民民主連盟(NLD)幹部らと車でヤンゴンを出発し、バゴーでNLDによる図書館開設の式典に参加。AFP通信などによると支持者ら数千人が出迎える中で演説し、「(政治活動に)最善を尽くしてきた。これからもできる限りのことを続ける」などと述べ、団結を訴えた。
2003年からの軍政による3度目の拘束・軟禁のきっかけは地方遊説だったが、この日は政権側の妨害はなかった。スー・チーさんと政府は12日、国の発展や民主主義の進展に双方が協力するとの共同声明を発表。政治活動を徐々に広げるスー・チーさんに対し、政府はこれまでのところ容認姿勢を見せている。(バンコク=古田大輔)