シリア国営通信は13日、同国東部デリゾール県ムハセンで、訓練飛行中の戦闘機が故障で墜落し、パイロットは緊急脱出した、と伝えた。一方、シリア反体制派は、この戦闘機を撃墜し、パイロットを拘束したとしている。
反体制派がネット上で流した映像には、対空砲火とみられる激しい砲声の中を飛ぶ戦闘機から炎が上がり、複数の男性が「ムハセンで戦闘機を落とした」「神は偉大なり」と叫ぶ声が収められている。また、「脱出したパイロットの尋問」とする映像も公開され、銃を持った男性3人に囲まれた男性が「私はスレイマン大佐だ。任務はムハセンを爆撃することだ」と答えている。
シリアでは政権軍が戦闘機や攻撃ヘリを投入し、自由シリア軍などの武装反体制派に対する攻撃を続けているが、軍用機の墜落は初めて。撃墜が事実とすれば、反体制派が対空装備を入手したことになる。
反体制派はここ数カ月、武装強化し反転攻勢に出ている。装備は政権軍からの離反組が持ち込む兵器や、湾岸産油国などからの支援が主とみられる。(カイロ=貫洞欣寛)