2009年8月19日21時40分
自宅書斎でインタビューに応じるダニエル・オキモト・スタンフォード大名誉教授=カリフォルニア州スタンフォード、加藤写す
――日米同盟の現状をどうみていますか。
日々の運営という意味では満足できる状態にあると思う。しかし、部分的に新たな方向付けが可能だ。まず、安全保障のより広範な概念づくりだ。環境問題や地球温暖化、アフリカ支援など従来、安全保障メカニズムの一部として取り扱われていない課題も統合することが必要だ。貧困と疫病、自然災害などで対立が深まる世界を安定化するためであり、経済回復に向けた強力な力にもなりうる。
日米両国で率先して行動を起こせば、世界全体に大きな影響を与えることができる。 ――11月に予定されるオバマ大統領の初来日では、何を達成すべきでしょう。
日本に滞在するのは1日だけと聞いているので、そう多くのことはできない。主な目的は、日本の指導者と国民に自己紹介することだろう。オバマ大統領はどこの国に行っても人々の情熱と期待を沸き立たせることのできるまれなカリスマ性を持っている。日本でもそれを見たい。例えば大統領がクリーンテクノロジーをめぐる2国間の協力ビジョンを提案し、日本国民がそれを支持すれば、新たな協力に道筋がつくだろう。
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〈Daniel Okimoto〉 米カリフォルニア州生まれ。ミシガン大で政治学博士号取得。77年にスタンフォード大政治学部教授に就任、07年から名誉教授。ルース氏とは旧知の間柄で、日本の政治、経済、文化など幅広い分野にわたって助言を続けている。67歳。