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2012年8月21日10時13分
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シリアで日本人記者死亡 ジャパンプレス・山本美香さん

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写真:山本美香さん山本美香さん

写真:シリア・アレッポとトルコ・キリス周辺拡大シリア・アレッポとトルコ・キリス周辺

写真:破壊されたアフガニスタンのバーミヤン遺跡を訪れたときの山本美香さん。写真は、朝日新聞山梨版に昨年掲載されたコラム用に本人から提供された拡大破壊されたアフガニスタンのバーミヤン遺跡を訪れたときの山本美香さん。写真は、朝日新聞山梨版に昨年掲載されたコラム用に本人から提供された

 シリアの反体制派「アレッポ地域調整委員会」の広報担当者は20日、激戦が続く北部アレッポで、日本人女性ジャーナリストが戦闘に巻き込まれて死亡したと述べた。日本外務省は21日、死亡したのがジャパンプレス所属の山本美香さん(45)だと確認した。

 トルコで活動するシリア人の医療関係者によると、山本さんの遺体は20日夜、トルコ南部キリスの病院に搬送された。山本さんと一緒に取材していたジャパンプレス代表の佐藤和孝さんが付き添っている。佐藤さんにけがはないという。在トルコ日本大使館員が佐藤さんと連絡を取り、山本さんの死亡を確認した。

 医療関係者が佐藤さんから聞いた話によると、アサド政権軍側の戦闘員が、至近距離から取材中の山本さんらに発砲した。

 反体制派が20日夜、動画サイト「ユーチューブ」に公開した「日本人記者ミカ、シャビーハ(政権支持派民兵)に殺害される」というタイトルの短い動画によると、病院とみられるベッドの上で、右腕に大きな傷を負った女性が横たわる姿が映っている。

 別の映像では、山本さんとみられる遺体を乗せた車の横で、反体制派・自由シリア軍の兵士が「日本人記者が殺害された。我々は外国人記者を歓迎するが、アサド政権の残忍な行為には責任を負えない」などと話している。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、現場はアレッポ中心部に近いスレイマン・ハラビ地区。山本さんと一緒にいたとみられるトルコ人ジャーナリストも死亡した。さらに、アラブ人のカメラマン1人が政権軍側に拘束されたとの情報もある。

 アレッポは人口200万人を超えるシリア第2の都市。7月から反体制派と政権軍の戦闘が激しくなった。

 ジャパンプレスのホームページによると、山本さんと佐藤さんは、日本テレビのニュース番組にシリア内戦のリポートを送っていた。日本テレビによると、2人は8月14日に現地に入ったという。

 藤村修官房長官は21日の記者会見で「何者かの銃撃を受けて邦人記者が死亡したことは極めて遺憾であり、かかる行為を強く非難する。ご遺族には心からの哀悼の意を表したい」と述べた。

 山本さんは山梨県生まれ。1996年からジャパンプレスに所属している。過去にはタリバーン支配下のアフガニスタンや、イラク戦争などを取材。2003年度のボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受賞した。(ダマスカス=北川学)

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中東に駐在し、日々、中東の動きに接する川上編集委員が、めまぐるしく移り変わる中東情勢の複雑な背景を解きほぐし、今後の展望を踏まえつつ解説します。


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