2009年8月25日20時2分
25日、羅老宇宙センターから打ち上げられた羅老号=東亜日報提供
【ソウル=牧野愛博】韓国政府は25日午後5時、同国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」を南西端の羅老宇宙センターから打ち上げたが、衛星の軌道投入に失敗。世界で10カ国目となる「自国から自前ロケットで人工衛星を打ち上げた国」への仲間入りはならなかった。
羅老号は2段式で、重さ約100キロの試験科学技術衛星を搭載。1段目のブースターの切り離しには成功したが、上空300〜1500キロの楕円(だえん)軌道への衛星投入に失敗した。韓国政府は、1段目のブースターを共同開発したロシアと調査委員会を立ち上げて詳しい原因を調べ、来年5月2日の再発射を目指す。
羅老号は当初、7月30日の打ち上げを目指したが、1段目のブースターの調整が遅れたほか、19日には機器の故障で打ち上げ直前に中止になるなど、何度も発射が延期されていた。
一方、北朝鮮も4月に衛星搭載ロケットと称して長距離弾道ミサイルを発射し、国連安全保障理事会が発射を非難する議長声明を採択。北朝鮮外務省は羅老号打ち上げについて「6者協議の参加国が国連安全保障理事会に上程するか注視する」とのコメントを発表し、国際社会を牽制(けんせい)していた。