汚職対策の強化を訴えていたインドの社会運動家、アンナ・ハザレ氏は28日、議会が自らの要求を受け入れたとして13日間にわたったハンストを終えた。ニューデリーであった支持者の集会で「すべてのインド国民にとっての勝利だ」と宣言。相次ぐ汚職疑惑への対応に苦しむ政権にはさらなる打撃となった。
世論の圧力を受け、インド議会は27日夜、ハザレ氏の主張に賛同すると決議した。70歳代とされるハザレ氏は、英国からの独立闘争でハンストを繰り返した建国の父をほうふつとさせるとして「現代のガンジー」とも呼ばれる。ハザレ氏は28日、ニューデリーのガンジーの肖像画の前でハンストを終え、飲み物をとった。
インドでは、携帯電話の周波数帯の売却に絡む汚職事件で前通信相や与党議員が逮捕されるなど、巨額の不正が次々に発覚。ハンストという過激な手段への批判も一部の識者から出たが、一向に改まらない公務員の腐敗体質に憤る市民の間でハザレ氏への支持は急速に広がり、全国各地で支援集会が繰り返された。