無政府状態になっているマリ北部を実効支配するイスラム武装勢力は2日、人質に取っていたアルジェリア人外交官1人を処刑したとインターネット上で公表した。アルジェリア政府が身代金1500万ユーロ(約15億円)の支払いや、仲間3人の釈放に応じなかったためとしている。AFP通信が伝えた。
武装勢力は、国際テロ組織アルカイダと関係があるとされる「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAO)」。今年4月、マリ北部ガオのアルジェリア領事館を襲い、外交官ら7人を誘拐していた。今回処刑されたのは、副領事だという。MUJAOは「アルジェリア政府が我々の要求に応えなければ、他の人質の命も危険にさらされる」と脅迫している。
マリ北部は3月に軍事クーデターが起きたことに乗じて、反政府勢力が独立を宣言。複数のイスラム武装勢力が入り込み、無政府状態になっている。(ナイロビ=杉山正)