中国の検察当局はこのほど、重慶市の「打黒(マフィア撲滅)」運動を率い、米国総領事館に逃げ込んだ元市公安局長の王立軍・元副市長(52)を国を裏切り逃亡した罪や収賄罪などで起訴した。公判の過程で、上司だった薄熙来(ポーシーライ)・元同市書記の関与が明らかになるかどうかが焦点だ。
秋にも開かれる共産党大会で選出される新体制の人事は大詰めを迎えている。このタイミングで薄氏の妻に続いて最側近の刑事訴追の公表に踏み切ったことで、一連の事件捜査を主導してきた胡錦濤(フーチンタオ)国家主席(党総書記)に連なる勢力が求心力を高め、人事交渉を優位に進める狙いもあるとみられる。
国営新華社通信が5日、配信した。起訴状などによると、王・元副市長は、市公安局長だった2011年、薄氏の妻、谷開来氏に英国人殺害の容疑があるのを隠し、刑事訴追を逃れさせた▽今年2月、勝手に職務を離れ、成都の米国総領事館に逃げ込んだ▽正式な手続きを経ずに「技術捜査措置」を用いた▽巨額の賄賂を受け取り、便宜を図った――罪に問われた。