メキシコで1997年に起きた先住民45人の虐殺事件をめぐり、その遺族や生存者らが、メキシコの元大統領で米エール大教授のエルネスト・セディジョ氏を相手に損害賠償を求め、米国で提訴した。AP通信などが伝えた。
虐殺はメキシコ南部チアパス州アクテアル村で発生。武装民兵らが子どもや女性ら無抵抗の村人を襲撃した。元大統領は虐殺を知りながら防がず、政府の関与も隠蔽(いんぺい)したとしている。遺族らは、「人道に対する罪」を定めたジュネーブ条約違反などを理由に、コネティカット連邦地裁に16日提訴。1千万ドル以上を請求したとみられる。
米国民ではなくメキシコでの事件だが、一定の国際法違反は米国内で民事上の賠償責任を問えるとの米国法に基づいた提訴だ。元大統領はエール大の学生新聞の取材にメールを送り、「まったく事実無根だ」と否定した。