リビア東部ベンガジで21日深夜、一般市民を中心とするデモ隊が、イスラム過激派組織の拠点を襲撃した。この組織は、駐リビア米国大使らが死亡した米領事館襲撃への関与が疑われている。カダフィ政権の崩壊後、過激派の伸長に危機感を抱いた市民が直接行動に出た。
現地からの情報によると、過激派組織「アンサール・シャリア」が拠点とする建物に数百人が押し入った。敷地内の車に放火し、刃物を振りかざして「ベンガジを救え」「リビア、リビア」と叫びながら、掲げてあった組織の旗を引きずり降ろした。デモ隊は別のイスラム系民兵組織の基地にもなだれ込み、一連の襲撃で少なくとも11人が死亡した模様だ。
ベンガジではこの日、イスラム教の預言者ムハンマドの冒涜(ぼうとく)映像が米国で作られたことや、フランスの週刊紙に風刺画が掲載されたことに抗議するため、数百人規模のデモがあり、「アラーの他に神はなし」「オバマ(米大統領)は神の敵」などと叫んだ。