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2012年10月1日23時9分

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平壌郊外の日本人墓地、遺族が初の墓参り

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写真:墓標を立て、手を合わせる墓参団のメンバー=1日午前11時30分、北朝鮮・平壌市郊外の龍山墓地、朝日放送提供拡大墓標を立て、手を合わせる墓参団のメンバー=1日午前11時30分、北朝鮮・平壌市郊外の龍山墓地、朝日放送提供

 終戦直後の混乱で病気や飢えなどにより朝鮮半島北部で亡くなった日本人の遺骨問題で、遺族ら16人が1日、日本人2421人を埋葬したとされる北朝鮮・平壌郊外の龍山墓地を訪れた。北朝鮮には71カ所の日本人墓地があるといわれているが、遺族が墓参するのは戦後初めて。

 墓参したのは、川崎市高津区在住の佐藤知也さん(80)を団長とする計16人。龍山墓地は平壌郊外の再開発で戦後、2度移設されており、一行は最初、龍山墓地が元あった場所を訪れた。現地に墓はなく、雑木林になっていたが、全員で黙祷(もくとう)した。

 墓参者の一人、名古屋市昭和区在住の瀧澤眞紗子さん(82)は戦前、旧満州の奉天で暮らしていた。1945年8月9日のソ連軍の侵攻で、家族と一緒に着の身着のままで脱出。日本へ逃れようとしたが、ほかの避難民とともに平壌市内で足止めにされた。収容所では朝晩1杯ずつの水っぽいおかゆしか支給されなかったため、母親(当時40)が肺炎で、妹(当時4)が栄養失調で相次いで亡くなった。瀧澤さんは2人の遺体を大八車に載せ、弟と一緒に龍山墓地まで運んだという。出発前、「平壌は悲しい記憶しか残っていない場所」と墓参へ行くのに複雑な心境をもらしていた瀧澤さん。この日、途中バスを降りて、墓地のあった場所まで来ると、涙を浮かべた。「(舗装されていない)道を歩いていたら、(大八車を押した)当時の記憶が鮮明によみがえりました」

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