韓国釜山市の新古里(コリ)原発1号機と全羅南道の霊光(ヨングァン)原発5号機が2日、機器の故障で緊急停止した。運転する公営企業・韓国水力原子力はいずれも放射能漏れはないとしている。ただ、原発の故障や不祥事が相次いでおり、野党は国会に関係者を証人に呼ぶなど追及を強める方針だ。
同社によると、新古里では、原子炉内の制御棒に関連する機器系統に異状が発生したことを示す信号が点灯。緊急に制御棒を挿入して核分裂を止めた。霊光では発電用タービンを回す蒸気発生器に水を送る装置が止まり、水位が下がった。
同社は「原発の安全性に問題はない」としているが、詳細は調査中。韓国の市民団体「環境運動連合」は声明を出し、「制御棒での問題発生は、自然災害や他の故障と重なれば大事故につながりかねない」と強く批判した。(ソウル=中野晃)