汚職がらみの告発文などローマ法王庁(バチカン)の機密文書を盗み出した罪に問われた法王の元執事パオロ・ガブリエレ被告(46)に対する裁判で2日、被告人質問があった。元執事は文書の複写を流出させたことを認める一方で、「盗みではなく無実だ」と起訴内容を否認した。「文書を外部に渡したのは私だけではない」とも述べた。
ANSA通信などによると、元執事は2010年から文書を2部複写し始め、1部を「外部の人間」に渡し、1部を自分で保管したという。動機については「信じられない状況がバチカン内に広がっていることに失望したからだ」とし、汚職などの是正をはかる考えがあったと示唆した。
また、「共犯者はいない」としたが、枢機卿ら数人の聖職者の名を挙げ、「(文書を明るみに出すべきだと)影響を受けた」と述べた。ただ「息子を愛するように接してくれた法王を裏切ったことには罪の意識を感じる」と語った。