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【ソウル=貝瀬秋彦】脱北者を装って韓国に入国し、韓国当局に逮捕、起訴された北朝鮮工作員の男が、中国で活動していた時に故金正日(キムジョンイル)総書記の長男の金正男(キムジョンナム)氏を襲うよう上部から指令を受け、準備を進めていたと供述していた。
起訴状などによると、男は治安機関の国家安全保衛部に所属し、長く中国で脱北者探しや脱北支援組織の動向などを探る仕事に従事していたが、2010年に上部から「金正男を負傷させろ」との指令を受けたという。
男は「けがをさせて、自然な形で北に連れていくということだと思った」として、タクシー運転手を買収して交通事故を起こす計画を立てたが、マカオなどで暮らす正男氏が中国に入国せず、未遂に終わったとしている。男はその後、韓国内の脱北支援団体などに接近せよとの指令を受け、韓国に入国したという。
正男氏は金総書記の長男だが、母親の違う三男の正恩(ジョンウン)氏が後継者になった。