ロシアとの天然ガス取引契約を巡り、職権乱用罪に問われたウクライナのチモシェンコ前首相(50)に対し、キエフの地区裁判所は11日、禁錮7年の実刑判決を言い渡した。欧米諸国は「事件は政治的」と批判しており、国際社会から反発を受けそうだ。
問題とされたのは、ウクライナの国営エネルギー会社が2009年にロシア側と結んだガス輸入契約。当時首相だったチモシェンコ氏が、国営会社に高値での契約を強制したとして起訴された。判決は起訴内容をほぼ認定、同社に約2億ドル(約152億円)の損害を与えたとも指摘した。
チモシェンコ氏はヤヌコビッチ大統領と対立しており、この日も「これは大統領による判決だ」と非難。前首相の弁護人は近く控訴する方針を示した。欧米も「事件は政治的意図に基づくものだ」と現政権を批判していた。