【イスタンブール=村山祐介、ダマスカス=春日芳晃、モスクワ=副島英樹】トルコ空軍は10日夜、モスクワからシリアへ向かっていたシリア航空の旅客機に武器運搬の疑いがあるとして、トルコの首都アンカラの空港に強制着陸させた。トルコメディアなどによると、当局が積み荷の一部を押収した後、旅客機は11日未明、乗員・乗客計30人余りを乗せてダマスカスに向かった。
F4戦闘機2機が着陸させた。シリアからの砲撃が国境を越えて相次ぎ着弾していることにいらだつトルコが軍用機による実力行使に踏み込み、シリアに警告した形だ。シリアの後ろ盾となってきたロシアは強く反発。シリアを取り巻く関係国の対立構図が一段と先鋭化する恐れがある。
トルコのダウトオール外相は訪問先アテネで、トルコのテレビ局に「民間航空規則に従っていない貨物を積んでいるとの情報を得た」と説明。「我が国の領空を使った武器移転は受け入れられない」と強調した。情報源や押収物の内容についての説明は避けた。