ヒマラヤの山国ブータンで13日、ワンチュク国王(31)とジェツン・ペマ王妃(21)の結婚式があった。「地味婚」を希望する国王の意向で、外国首脳は招かなかったが、伝統様式にのっとった式の模様は延々とテレビで生中継され、約70万人の国民総出の祝賀行事が始まった。
式が行われたのは、かつての首都が置かれた同国西部プナカ。県庁と僧院を兼ね備えた「ゾン」と呼ばれる城が会場になった。ラッパが鳴り、香がたかれる中、金色の伝統衣装を着た2人は、象や馬を含む数百人の行列に付き添われて入城。チベット仏教僧が執り行う数十種類の儀式にのぞんだ。
ワンチュク国王は1907年にブータンを統一した現王朝の5代目で、06年に26歳で即位した。先代国王が決めた民主化路線に従い、初の国政選挙を実施し、立憲君主制の新憲法を制定した。ペマ王妃は国際線パイロットを父に持ち、曽祖父は元県知事。国王同様、インドや英国に留学経験がある。